山頂のポークカツレツ
「よく家族でハイキングに行くんだけど、車の座席が2席空いてるから今度行くとき声をかけるね。」
つい先日食事に行ったときにそう言ってくれた、ポーランド人のクラスメイト。それからなんと1週間も経たないうちに本当に誘ってくれて、今日一緒に山へ行ってきました。
わざわざ家まで迎えにきてくれて、車を走らせること約1時間、目的地に到着。
ポーランド人の夫婦と10才の娘、茶色の大型犬、そして私。まるでホームステイのホストファミリーに混ぜてもらったような感覚でした。家族間の会話もほとんど全て英語でしてくれて、とってもリラックスできました。
きちんと測らなかったので分かりませんが、ふもとから頂上まで片道1時間半くらいの道のりをずんずん歩いていきます。
景色がとにかく壮大で、北海道の富良野や美瑛ってこんな感じだったような気がするなぁと道すがらぼんやりと思い出していました。良い意味で、なーんにもない緩やかな山道。
すれ違う人々が一言ずつ挨拶を交わしては去って行きます。
雨があがったばかりなのか道は少しぬかるんでいて、ところどころに大きな水たまりが残っていました。
水たまりに入って行く犬を見てクラスメイトの口から発せられた言葉にとても驚いたのですが、日本語と同様にポーランド語でも「ちゃぷちゃぷ」という擬音を使うそうなんです。擬音語って日本固有のものだと思っていたので意外でした。しかも水の跳ねる音が、遠く離れたこの地でも同じ表現だなんて。言葉って面白いなと思った瞬間でした。
そして一面に広がるたんぽぽ畑。
頂上に着くと、レストランと宿泊施設を兼ねた木造の小屋が建っていました。長時間太陽の光を浴びて疲弊した体を休めつつ昼食。
ここのポークカツレツが一番だ、と言われて試してみたら本当に美味しかったです。でもさすがのポーランドサイズ、私には毎回量が多すぎて食べきれません…。
昼食後、さらに先へ進む予定だったようですが、子供が靴擦れを起こしてしまったようで歩くのが辛そうだったので、ここで引き返すことになりました。久々にたくさん歩いて私も疲れていたので、ほんの少しだけほっとしたのはここだけの話です。
ちなみに今回の行き先はRabka-Zdrój(ラプカ)という地域で、クラクフよりずっと南側に位置しています。こうやって地図で見てみるとスロバキアとの国境がもう目の前で少しびっくりです。
久々の遠出で楽しかったー。ずいぶん春らしくなってやっと寒さも遠のいてきたので、これからも色んな場所に行きたいです。
勇気を出して行ってみてよかった!