ポルスカぐらし

ポーランドを好きになるための記録

怒涛の6月

 

つい3日前、ポーランドに遊びに来ていた母親が帰国して行きました。

 

滞在期間は10日間。

首都ワルシャワや、小人の街として有名なヴロツワフ、クラクフ近郊のアウシュビッツ強制収用所、ヴィエリチカ岩塩坑、ティニエツ修道院。あいにく私がビザ申請中のため他の国へ行くことはできなかったのですが、毎日へとへとになるまで国内旅行をしまくりました。

50代の体力、侮れんよ・・・。

 

今週に入ってからはそうでもないのですが、母の滞在中は連日気温が30度を超えていて、日差しもかなり強く、さらに蒸し暑く、一時は熱中症が原因と思われる頭痛にまで見舞われながらの旅行でした。色んなところに行く良い機会ではあったけど、でもつらかった。かといって、せっかく遠くから来ている母を無下にすることもできず・・・。

 

なんとか乗り切ったーって感じです。

 

 

 

日本の夏の暑さ、最悪だ地獄のようだと思っていたけど、ポーランドをはじめヨーロッパ諸国はおうちにエアコンが無いのが普通なんです。めちゃくちゃ暑いです、夜もなかなか寝付けないくらいに。これなら日本のほうがマシかもと思えてしまいます。

 

 

扇風機の前に、凍らせたペットボトルを数本置いて冷風を発生させる。

 

夫がネットで見つけてきたライフハックですが、一見原始的なこの方法がめちゃくちゃ効きました。

 

 

 

怒涛の6月はもう少し続く予定で、明日からは夫の友人がポーランドにやって来ます。

 

束の間のダラダラ生活堪能して、またおもてなしモードに突入だー。

 

クラクフ 日本食 | 売店味の醤油ラーメン

 

中学生くらいのとき、夏が来るたびみんながこぞって通っていた、地元の市民プールがあります。

 

友達と炎天下の中自転車をかっ飛ばして、当時は化粧もしていなかったので、顔や髪が濡れるなんてちっとも気にせずに体力が尽きるまで泳いでばかりいました。

そして、お昼が過ぎてお腹がぺこぺこになった頃、ウォータースライダーや流れるプールを横目に、味の濃いラーメンやレトルトカレーや唐揚げを売店で買うんです。

 

泳ぎ疲れて食べるそれは、味が特段美味しいというわけではなかったのですが、だるい体がその安っぽさを求めていたというか、そのシチュエーションに最もふさわしい食べ物だったんだと思います。

 

 

そんなちょっと懐かしいエピソードを思い起こさせてくれたのが、昨日クラクフで食べた醤油ラーメンです。

 

まさにそれは”そんな味”でした。

 

 

 

Ramen People、大阪のどこぞのラーメン屋さんの名前を彷彿とさせますね。

人類みな麺類。

 

 

そしてプールの売店な醤油ラーメンがこちら!

 

 

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またの名を、高速道路のサービスエリアなラーメン。大学食堂なラーメン。フードコートなラーメン。すべて良い意味で、です!親しみやすいお味。海外でこれが食べられるなら何の文句もありません。

ラーメン側も、こんな形容詞を付けられようとは夢にも思わなかったことでしょう。

 

メンマもチャーシューもちゃんと入ってて感動。30ズロチ(約900円)。

 

 

ヨーロッパに渡航経験のある方ならご存知かとは思いますが、どの飲食店も基本的に水を含めて飲み物はすべて有料。

なんですが、なんとここは無料のお水提供してくれます。氷水にしてくれたらもっと嬉しいのになー。そういう習慣はこっちにはないみたいです。

 

 

 

もう一品醤油ベースのラーメンで、醤油ホイシンビーフというメニューもあります。こっちもあっさりしてて美味しいですが、結構アジアンテイストです。

 

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あとは辛いのが好きなら、担々麺もおすすめ!

 

ちなみに、味噌ラーメンも試したことがありますが、そっちはもうダメダメでした・・・。食べきれないくらいに味が濃すぎて、むちゃくちゃ不機嫌になってしばらく店から足が遠のいたレベルです。

 

 

 

 

あー、昨日食べたばっかりなのにもう醤油ラーメン食べたい。

 

 

クラクフ レストラン | 韓国料理が食べられる

 

様々な国籍の料理を楽しめるクラクフですが、とはいってもやっぱりここは日本から遠く離れたヨーロッパ。美味しい和食や口に合うアジア料理を見つけることは容易ではありません。

 

今までいくつものアジア料理を試して来ましたが、その中でもダントツで美味しく、本場の味の再現度が高かったのがKimchiというレストランの韓国料理です。

 

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おそらく韓国人と思われる男性のオーナーが経営されているようです。

BGMはいつもK-POPで、伝統的な韓国の雰囲気をモチーフとした装飾が本格的な、可愛いパッチワークのテーブルクロスが印象的な店内。

 

私がここでいつも食べるのはプルコギです。甘辛く濃いめの味付けがとっても美味しくてついご飯が進みます。35ズロチ(約1,000円)くらいだったかな。ポーランドではなかなか薄切りのお肉と出会えないので、日本をふと思い出させる一品でもあります。

ちなみにセットで出てくるお味噌汁は、味が薄すぎてイマイチでしたが・・・。

 

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他にもチャプチェやサムギョプサル、揚げ餃子なんかもあります。どのメニューも安定して美味しいです。全てだいたい40ズロチ(1,200円)前後。

ポーランドの物価から見ると全体的にかなり高めな値段設定ですが、背に腹はかえられません。たまの贅沢と思って、おつまみにキムチも頼んだりして存分に楽しみました。ここに来るとつい色々頼んで、お会計が高くなってしまいがちです。

 

 

 

 

薄切り肉をどこから仕入れてるのか知りたくて、帰り際にオーナーに聞いてみたのですが、塊肉を自分でスライスしているとのことでした。残念。私も自分でやってみようかなぁ。

 

しゃぶしゃぶとか肉巻きとか食べたいなー。

 

 

プチDIY

 

海外のアパートの不思議。

 

なぜか窓に網戸が付いていません。まさか網戸がアジアだけの文化だとは考えもしませんでした。

 

当然ポーランドにもハエや蚊などは飛んでいます。なので、窓を開けていると知らぬ間に虫がじゃんじゃん入ってきます。私たちの部屋はちょうど庭に面しているので、余計に虫が寄ってくるみたいです。

 

ある朝目を覚ますと、手のひら大のアメンボのような足長の飛ぶ虫が寝室の壁にとまっていました(多分あれは蚊トンボだと夫は言っていましたが、画像を見るのが怖くて調べられていません)。電気も点けていなかったのになぜ入ってきたのか。私は虫がダメなので夫に処理してもらい、今日たまたま入って来ただけかな、とその後も数日のあいだ窓を開けて寝ていたのですが、あくる朝、同じ虫が今度は一度に2匹も侵入していました。本当に最悪の眠気覚ましです。

そしてその日の真夜中、またしてもその虫が頭上を飛んでいる光景を暗闇の中で目撃し、私はベッドから猛ダッシュで退散。しかし夫を起こして明かりを点けるも虫はどこにもいませんでした。ついに夢か幻覚か、ありもしない光景を見てしまった大の虫嫌いな私。耐えきれず号泣。これではもう安眠できない!

 

 

その週末、ついに網戸を求めてホームセンターへ。

 

 

住まいは賃貸なので、もちろん大掛かりな改変はできません。網目の細かいネットがロールで売られていたので、それをちょうどいい大きさに切って両面テープで窓枠に貼り付けてみることにしました。1ロール15ズロチ(約450円)くらいで、我が家の窓なら2〜3箇所分くらい設置できそうな大容量でした。

 

 

じゃーん。できあがりがこちら。

 

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即席にしては悪くない!

 

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ネットの幅がちょっと足りなかった分、二重になってしまっています。かなり雑ですが、テープは窓枠にこんな感じで何箇所か貼ってます。透明のテープにしたらよかったかな。防水仕様ではないテープですが、雨の日も外れることなく頑張ってくれています。

 

ビフォーの写真を撮り忘れました。

 

 

 

安眠生活のはじまりだ!

 

 

お土産 | milkaのチョコレート

 

隣国ドイツのお菓子、milkaシリーズ。ポーランドでもスーパーやコンビニで手軽に手に入るのですが、これがとっても美味しいです!

チョコレートはしっかり濃厚で、海外のお菓子にありがちな雑な甘さがありません。クッキーはカントリーマアムをサクッとさせた感じ。夫はカントリーマアムよりこっちの方が好きといつも言っています。

 

他社のお菓子よりほんのちょっぴり高いので、いつも割引を狙っては買いだめしています。ちっぽけな節約魂。でも美味しくてついつい一気に食べちゃう・・・。

我が家の定番お菓子といえば、このmilkaシリーズもしくは日本でもおなじみのハリボーのグミ。もう他のお菓子には浮気できません。

 

 

ちなみに今日カルフールで、定価の30%OFFで買えちゃいました。たまにmilkaシリーズ一斉割引の日があるので、たまたま遭遇した日は興奮してカートに入れまくります。

 

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板チョコとクッキー、各3.59ズロチ(100円ちょっと)。お店にもよりますが、セールでないときは4〜5ズロチくらいだと思います。

チョコレートの個人的なおすすめは、ホワイトチョコとミルクチョコが牛柄のように組み合わさったHappy Cowと、日本のお菓子アルフォートによく似たLUビスケット。

 

 

日本でもPLAZAやカルディなどの輸入食品店で見かけることがあるようですが、ざっと調べたところ300円くらいが相場のようなので、ヨーロッパ旅行の際はお土産に買ってみてはどうでしょうか。

 

 

山頂のポークカツレツ

 

「よく家族でハイキングに行くんだけど、車の座席が2席空いてるから今度行くとき声をかけるね。」

 

つい先日食事に行ったときにそう言ってくれた、ポーランド人のクラスメイト。それからなんと1週間も経たないうちに本当に誘ってくれて、今日一緒に山へ行ってきました。

 

 

わざわざ家まで迎えにきてくれて、車を走らせること約1時間、目的地に到着。

 

ポーランド人の夫婦と10才の娘、茶色の大型犬、そして私。まるでホームステイのホストファミリーに混ぜてもらったような感覚でした。家族間の会話もほとんど全て英語でしてくれて、とってもリラックスできました。

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きちんと測らなかったので分かりませんが、ふもとから頂上まで片道1時間半くらいの道のりをずんずん歩いていきます。

景色がとにかく壮大で、北海道の富良野や美瑛ってこんな感じだったような気がするなぁと道すがらぼんやりと思い出していました。良い意味で、なーんにもない緩やかな山道。

 

すれ違う人々が一言ずつ挨拶を交わしては去って行きます。

 

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雨があがったばかりなのか道は少しぬかるんでいて、ところどころに大きな水たまりが残っていました。

 

水たまりに入って行く犬を見てクラスメイトの口から発せられた言葉にとても驚いたのですが、日本語と同様にポーランド語でも「ちゃぷちゃぷ」という擬音を使うそうなんです。擬音語って日本固有のものだと思っていたので意外でした。しかも水の跳ねる音が、遠く離れたこの地でも同じ表現だなんて。言葉って面白いなと思った瞬間でした。

 

 

そして一面に広がるたんぽぽ畑。

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頂上に着くと、レストランと宿泊施設を兼ねた木造の小屋が建っていました。長時間太陽の光を浴びて疲弊した体を休めつつ昼食。

ここのポークカツレツが一番だ、と言われて試してみたら本当に美味しかったです。でもさすがのポーランドサイズ、私には毎回量が多すぎて食べきれません…。

 

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昼食後、さらに先へ進む予定だったようですが、子供が靴擦れを起こしてしまったようで歩くのが辛そうだったので、ここで引き返すことになりました。久々にたくさん歩いて私も疲れていたので、ほんの少しだけほっとしたのはここだけの話です。

 

 

 

 

ちなみに今回の行き先はRabka-Zdrój(ラプカ)という地域で、クラクフよりずっと南側に位置しています。こうやって地図で見てみるとスロバキアとの国境がもう目の前で少しびっくりです。

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久々の遠出で楽しかったー。ずいぶん春らしくなってやっと寒さも遠のいてきたので、これからも色んな場所に行きたいです。

 

勇気を出して行ってみてよかった!

 

 

TOEICを海外で受験する

 

ついに、束の間の勉強生活から解放されました!しばらく更新が滞っていたブログ再開します。

 

今月15日、ポーランド国内でTOEICを受験してきました。

私は何よりも試験監督がポーランド語しか話さなかったらどうしよう、とテスト当日までずーーっと心配していたのですが、それは結局杞憂に終わりました。

自分用の備忘録がてらその日の流れをここに書いておこうと思います。

 

 

まず、以前の記事にも書いたのですが、日本国内で受けるよりも受験料はめちゃくちゃ高かったです。証明書の発行料含めて、なんと合計413ズロチ(約12,400円)。ぼったくり!日本で受ければ5,725円みたいです…。ポーランドの物価を鑑みると余計に高く感じます。でも今回はタイミング的に止むを得ず。

 

テキストも何も日本から持ってきていなかったので、教材はポーランドに来てから購入しました。

語学の参考書をたくさん取り扱っている書店です。

 

こちらではTOEICはそれほど主流ではないのか、私の行ったお店にはこのテキストしか置かれていませんでした。公式問題集ではないみたいです。3,000円くらいだったと思います。

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中身は全部英語で書かれているので、文法のパートを理解するのに少し時間がかかりましたが、これはこれできっと良い勉強なはず。基本的な語彙や文法は網羅されていたので良かったですが、TOEIC対策用の実践問題があまり載っていなかったので、これとは別にYoutube等で探して解いていました。

 

 

 

受験会場はクラクフの中心地より北側にある語学学校でした。家からはバスに20分くらい乗らないといけないので少し遠い。

 

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朝9時半から受付開始で、本人確認を終えたあと10時ごろ教室に通されます。

担当者は語学学校の先生なのかとても英語が堪能で、受付で私のことを見るなり、ポーランド語を話さなくて大丈夫だからね、と声をかけてくれました。ここでほっと一安心。

 

事前に成績証明書用の写真をウェブで登録してから行くのですが、要件を満たしていなかったり、そもそも登録していなかった人は、その場で撮ってもらえます。私はビザ申請用の証明写真をポーランドで既に撮っていたのですが、データを持っていなかったのでその写真をスマホでスキャンしたものを登録していました。画質が少し荒かったので不安でしたが、これは特に指摘されませんでした。

 

カバンなど、試験に必要のないの持ち物は事前にロッカーに保管します。前日に街中駆けずり回ってアナログの小さな置き時計を試験用に買ったのですが、それは持ち込めないよと言われました。教室に時計があるみたいです。嬉しいやら悲しいやら…。

 

教室に入るときにも再度パスポートと受験票を提示して本人確認し、入室。小さいタオルを持って入ろうとすると、それは何?と咎められましたが、花粉症なので持って入りたいと説明すると今回だけ許可してくれました。

要所要所で運営の厳しさを感じます。

 

 

「説明は英語で行います。今日は1人、ポーランド人でない子が居るから。どこの国だったっけ?」

「日本です。」

という前置きのあと、書類の記載方法や試験の説明を全て英語でしてもらえました。普段はおそらくポーランド語で行なっているのだと思うので、柔軟な対応がとってもありがたいです。日本でも同じように外国人向けの対応があるんでしょうか。

 

たまたま一番前の席だったこともあって、ときどき助けてもらいながら用紙に記入。

print name で記入というところを、筆記体のサインじゃなければいいんだろうと思って頭文字以降を小文字で書いたら、全て大文字でと訂正されました。

あとでネットで調べても活字体(ブロック体)を指しているとのことなので、結局あれはどういうことだったのか未だによく分かっていません。誰か賢い人教えて…。

 

 

英語での事前説明を乗り越えれば、あとは受験するだけ。リスニングテストの音声がたまに一瞬プチっと途切れるのが気になりましたが、受験環境は良好でした。

残り時間のアナウンスも、もちろん英語で。

 

 

あとは結果を待つのみ!

 

 

 

 

しばらく更新していない間にも、ほんの数人ですが毎日途切れずブログへのアクセスがあったみたいで嬉しいです。

ちょっとでも誰かに自分のこと気にかけてもらえて、幸せだなー。 

 

とりあえず今は開放感がすごいです。ゲームするぞー。