ポルスカぐらし

ポーランドを好きになるための記録

暇な時間にできたこと

 

ビザや言語の関係で仕事ができず、通っている語学学校も週2回しか開講されていないのでフリータイムがたくさんな私。大学の授業が始まる10月までは今の生活が続く予定です。

 

思い立ったらなんでもすぐやってみる、という夫の精神に触発されて(?)私もひとつやりたかったことを実現してみました。

 

それはLINEスタンプを作ること!

 

 

特別絵が得意というわけではないですが、幼い頃はよく漫画やイラストを遊びで描いていたので、このたび久しぶりに真剣に絵を描くということに取り組みました・・・。

 

 

ただいま審査中のスタンプの一部、こんなかんじ。

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ネタ切れに喘ぎながらもなんとか24個描きました。長かった。

最初は自分用に、と思ってやり始めましたが、やっぱり苦労して作ったので売れたらいいなーとついつい思ってしまう人間のサガ。

 

いつ承認されるかなぁ。

 

 

いつまで経っても

 

3月末に申請した滞在許可、7月になってもまだ下りていません!

 

3ヶ月くらいって聞いてたのにー!!!!

 

ヨーロッパの中でもシェンゲン協定に加盟している国へは、出入国審査なしで行き来することが可能なんですが、

例えシェンゲン圏内であっても、もしパスポートを見られるとポーランドに戻ってこられなくなる可能性があるとか何とかで、滞在許可が下りるまではポーランドから出国できないという。

 

中にはリスクを冒して、陸路を使って国外へ行く人もいるそうですが・・・。

 

あぁ、もはや先月日本に帰るどころの話ではなかった。

 

 

これがお役所仕事というヤツなのか!

ビザの手続きをすべて請け負ってくれている人事部の方も、今年はエクストリームに遅い!と言っていたほど時間が掛かっているみたいです。8月になってしまうんじゃないかと危惧しているとかいないとか・・・。

 

来月はお義母さんと妹さんが来られるので北欧の方面に行くはずなんですが、はたして間に合うのか・・・いや、間に合ってくれないともう無理、置いてきぼり食らいたくない・・・。そうなったら今度こそ耐えられる気がしない・・・。

想像しただけでへこむ。

 

 

 

何が嬉しくてずっとポーランドに缶詰やねん!

 

ひと夏無駄に過ごした気分。

 

 

社会問題と向き合うこと

 

日本人である私が海外に住むことで、いつかきっと誰かに聞かれるだろうなぁと覚悟していたことがひとつ。

 

捕鯨について。

 

ちなみに捕鯨について特別な知識はありません。今後自分の意見をどう持っていたいか考えるために、今日の時点で感じたことを感じたままに書き出してみただけなのでご容赦ください。もしも気分を害された方がいたらごめんなさい。

 

 

今日クラスメイトに尋ねられました。日本はなぜ捕鯨をするのかと。

 

責めるような口調ではなく、単純な疑問のようでした。雑談のひとつとしてふと挙げられ、授業の合間の休憩時間で10分ほどしか時間がなかったので、深い議論はしていません。

個人的な見地として捕鯨には賛成でも反対でもなく、ニュートラルな立場でいるつもりの自分には、強い意見がありませんでした。というより、国際社会で問題視されているほど捕鯨について興味がないと言った方が正しいかもしれません。

 

研究目的の捕獲は別として、鯨なんて食べなくても生きていけるし、特段食べたいとも思わないし、国際的に批判されるくらいなら辞めたらいーんじゃない。くらいなものです。

 

ということを踏まえて、「多くの日本人は古くからそもそも捕鯨が悪いことであるという教育を受けていないので、この議論について明確な意見を持っている人は少ないと思う。もちろん、これが重大な問題であることは理解しているけれども。」というふうに答えました。自分の立場をうやむやにした答え方で、なんともずるいなぁなんて思いながら。

 

鯨はおいしいのか?あんなに美しい生き物なのに、捕獲するなんて酷いと思うんだけど。と言うクラスメイト。

捕鯨反対派に対して「おいしいですよ!」なんて無神経な答え方をするわけにもいかず、かといって嘘をつくわけにもいかず、「うーん、まぁ、おいしいかな・・・」と歯切れの悪い返事をする私。

 

この質問からひとつ不安に思ったのは、日本人は日常的に鯨を食べていると勘違いされているのではないかということです。引っかかりを覚えたのが帰ってからだったので、真偽のほどは分かりませんが。ほとんどの人にとって鯨って、給食で年に一回食べるか食べないかくらいの珍しいものですよね。地域によるかもしれませんが。ここにもしも誤解があるなら説明して分かってもらいたいなぁ。

 

 

それから、道すがら考えてもどうしても答えが出なかったのは、なぜ鯨の捕獲だけこれほど責められるのかということでした。

鯨は美しく賢い生き物だ、という情緒的な感覚はもちろん理解できます。

ただやはり捕鯨を悪とみなしていない人の立場からすれば、魚やその他の海の生き物は殺して食べるのに、なぜ鯨だけダメなんだ。牛や豚はもちろん、犬だって食べる国もあるのに、どうして鯨だけなんだ。菜食主義でもあるまいし。と思うわけです。

 

少なくとも私はその結論にたどり着いて完全に行き詰まりました。

 

さっきのクラスメイトに意見を求めたいのが本音ですが、話題がナイーブすぎてこんなこと聞けない・・・議論の先に見えるのは泥沼の未来、私には荷が重すぎる・・・。この人とは相容れないな、と軽蔑されるのも怖いです。

 

 

もっとしっかりしないとなー。

 

 

日本から離れると、自国のことをもっと学ばないとという気にさせられます。今まで考えてもみなかったことをさらっと聞かれたりするんですよね。

 

今日の授業で平成時代の天皇陛下の名前を聞かれて、そういえば名前知らんわと思った自分に呆れました。

あーあ。

 

 

海外暮らしに疲れたら

 

こうやって本当にひとりになってみて気づくのは、私は”誰かと何かをするのが好き”だったんだ、ということです。そして大人になるにつれてどんどん洗練されていった友人関係が、その”誰か”の大部分を占めている。

 

銀行の仕事はつらかったけれど、外に働きに出ることも本当は嫌いじゃなかった。自分の稼いだお金で何か買えること、新しく何かを覚えていくこと、自分なりに気を利かせた行動が誰かの目にとまって評価されること、またそこで生まれる人間関係。酔っ払ったときだけ、営業職の先輩があなたはよくやってるよと労ってくれたので、飲み会もそんなに嫌じゃなかった。退職するときに言ってくれた、一生忘れないよという言葉も。別にお世辞でもおべっかでもいいんです。

 

 

あなたの趣味はなんですか・休みの日は何をしていますかと問われて、これといって答えが浮かばない自分の人間としての浅さに嫌気がさしていたけれど、”休日は友人とどこかへ出掛けることが多いです”、これが私の好きな休日の過ごし方であることは紛れもない事実でした。なんて他人本位なんだと言われればそれまでですが。

とにかく、私は全然ひとり好きなんかじゃなかったということです。

 

 

なのに私は友人も仕事もすべて手放して何も持っていない!(夫の存在を今だけ無視)

 

そして多分私は、こんな遠く離れた土地に住んでしまって、大事な人たちに忘れ去られるのが怖いんだ!

 

 

 

だからというわけではありませんが!!!

 

先月ヴァヴェル城を観光したときにポストカードを買ってみました。ひょんな思いつきでした。せっかく可愛いポストカードだし、だれかに送ってあげようかなと軽い気持ちで。

 

とりあえず3枚買ったので、3人に送りました。

 

送料は1枚につき普通郵便だと5ズロチ(約150円)、エクスプレスだと6ズロチ(約180円)。こんなに安いとは!?エクスプレスにしたので最初に送った友人にはもう届いたようで、1週間くらいで到着したみたいです。

 

おかげで手紙を日本に送ることへのハードルがぐーんと下がったので、可愛いポストカードを見つけ次第色んな人に送りまくろうと思います。良い時代に生まれたものだー。文通してくださる優しい人はどんどん住所教えてください。

 

手紙で特定の人にあてて近況報告することで自分の生活を振り返ったり、もしかしたら返事が来るかもと頭の隅っこで期待することで、心が健康になった気がします。

 

 

海外暮らしに疲れたら、①手紙を書く。

 

 

 

 

 

虫が嫌いなので家の中に植物を置きたくない派なんですが、こっちではミントやバジルやローズマリーなどの香草がスーパーで苗ごと売っているのをよく目にします。

カプレーゼを作るのにバジルが欲しくて買ってみたんですが、

 

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お・・・思ってたより悪くないぞ・・・。窓際に置くと日光を浴びて生き生きしているように見えるし、水やりがちょっと楽しいし、部屋も少し華やぐし、なにより生活の質の高まりを感じる・・・。

 

ちなみにこれって、ちゃんと育てたら半永久的にバジルを錬成し続けられるということですか・・・?

 

 

 

というわけで、

海外暮らしに疲れたら、②植物を育てる。

 

 

このふたつでどうでしょう!

 

気のせいじゃなかった

 

扇風機と据え置き型のエアコンが根こそぎ完売だった、先月の暑さはどこへやら。半袖が少し肌寒く感じるほど涼しい日が続いています。未だ花粉症に苦しんではいますが、湿度も低くて素晴らしく快適な気候です。とりあえず鼻炎を止めたい。病院に行かねば。

 

 

 

2ヶ月くらい前から薄々感じていた、ポーランド人の不思議。

 

 

「めっちゃ電話する。」

 

 

語学学校では、授業中に毎回1人は電話が掛かってきて退室してるくらいの勢い。街中でもスーパーでも、よくみんな通話しながら歩いてる。ネイルサロンの店員さんも、器用に肩でスマホを支えて電話しながらネイルしてた。前に行ったカフェでも、電話しながらコーヒーを提供するお姉さんにびっくり。

 

別にいいけど・・・

 

何かそんな急用があるんか????????

 

 

といつもいつもいつもいつも思うのです。

 

おしゃべりがゆえの電話好きなんでしょうか。もしくは日本と違って、メールより電話でのやりとりの方が好まれてる、とかかな。

 

 

 

 

 

超地味なポーランドあるあるでした。

 

 

水上トラムでティニエツ修道院へ

 

先月、母の滞在中にクラクフ郊外のティニエツ修道院へ行ってきました。

 

ガイドブックによるとバスもしくは夏季のみ水上トラムでアクセス可能とのこと。バスの方が所要時間は短いのですが、せっかくの機会なので往路のみ水上トラムに乗ってみることにしました。

気持ちのいい風を浴びながら、ヴィスワ川をぐんぐん進んでいく船の旅はとても素晴らしかったので是非おすすめしたいのですが、ローカルなアクセス方法だったせいか情報を集めるのに少し苦労したのでここに書き残しておきます。

頑張ってまとめたので誰かの役に立ちますように!

 

 

 

 

2019年時点でクラクフ・ティニエツ間の水上トラムは1日1往復、5月〜9月の間のみ運行。片道1人あたり35ズロチ(約1,000円)で、乗船する際に支払いします。チケットの事前予約は10人以上の団体でないと受け付けていないようですが、当日は満席の心配もなくすんなり乗れました。

 

<往路>

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<復路>

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下記URLから最新の時刻表が確認できます。

 

時刻表左側のPと数字は乗り場の番号を表していて、私は自宅からのアクセスの都合上P6(Most Dębnicki)乗り場から乗船しました。復路は同じ場所には停まらないようなのでご注意。

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P6乗り場は地図の星マークのあたりです。Jubilatというバス停で降りるとスムーズに辿り着けます。

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正確な場所さえ把握しておけば、あとは目印があるので簡単です!ドーン! 

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私は不安だったので前日に直接場所を確認しに行きました・・・。

時間までに必ず乗り場できちんとスタンバイするようにしてください。誰もいない乗り場はスルーされてしまうみたいです。

 

ここまで来れば、あとは終点のティニエツまで1時間ちょっとの船旅を楽しむだけ!

 

 

というわけで、いざ乗船。

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川辺で釣りをする人たちを横目に、カヌーや他の船とすれ違い、追い越し追い越されつつ進んでいきます。

 

そしてなんと途中で水門が。

 

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ここを通過するために一旦船を停め水位を調整し、向こう側に渡っていくんです。

 

はじめはこんな水位だったのが、

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どんどん増水してゆき、

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こんな高さまで!

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 水門通過、人生初体験。

 ここを抜ければティニエツまでもう間も無くです。お疲れ様でした。

 

 

 

ティニエツ修道院の建物自体はもちろん素敵でしたが、断崖にそびえ立っているため高台から見える景色が抜群に美しかったです。

 

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さらなるおすすめは敷地の奥にあるお土産屋さん。この修道院で作られたオリジナルのお菓子や飲み物、ボディークリーム、石鹸などが手に入ります。デザインもとってもおしゃれで可愛いです。

ちゃっかりピーリング石鹸購入。飾っているだけで満足してまだ使っていませんが・・・。私の中で止まらない固形石鹸ブーム。

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宿泊施設やレストランもあるので、ご飯もここで済ませてゆっくり過ごしたいという方は往復ともに水上トラムだと時間が足りないかもしれません。私は復路のみバスを利用して帰りました。

 

 

 

クラクフからのプチ旅行にぴったりなティニエツ修道院でした。

 

 

ランゲージエクスチェンジにチャレンジ(韻)

 

今月は来客の予定が詰まっていたので、語学学校をまるっと1ヶ月間お休みしていました。

 

でも本当はこんなに悠長にしている場合ではないのです!

 

 

秋からクラクフ経済大学の交換留学生向けのコースに通うつもりで手続きを進めているんですが、当初の予定では英語”を”学ぶコースに行く予定にしていたのを、英語”で”学ぶコースに変えることにしました。

経済大学なので、英語で開講されている経済学などの授業を受講するということです。

 

ただ実を言うと願書を提出した時点で、私の英語の成績は必要要件に達していませんでした。その差わずか5点。たかが5点、されど5点・・・。

しかし大学の担当者に相談すると、入学までに勉強すればいいからと点数を不問にしてもらえたんです。

 

言うてみるもんやなぁ〜〜〜。

 

 

 

というわけで入学までに

 

実践的な英会話力を身に付けたい!

様々なトピックの雑談や専門用語に対応できるようになりたい!

あわよくば英語で話せる友達が欲しい!

 

 

 

知人の勧めもあり、facebookのランゲージエクスチェンジのコミュニティに登録してみました。

 

 

英語に限らず多種多様な言語を学びたいクラクフの人たちが、その練習相手を探すコミュニティです。

 

ランゲージエクスチェンジで遭遇するトラブルとしてたまに耳にするのが、英語を教えてあげるよ!と甘い言葉で近づいてきた異性が実は下心満載だった・・・というパターンです。

 

なのでこのコミュニティでパートナーを探すにあたって、

 

・同性

・公共の場で一対一で会う

・自ら投稿しない

 

を条件にしていました。

自分が弱い立場の女性であるということ、ここがまだ住み慣れていない異国の地であるということ、さらに日本人はポーランド人と比べて体格も圧倒的に劣ること。男性であればここまで気にする必要もないのかもしれませんが、私は気にしすぎなくらい注意を払うようにしていました。

 

 

 

コミュニティに登録して約1週間ほど経った頃、日本語で会話してもらう代わりに英語を教えられます、というポーランド人の女性が現れました。千載一遇のチャンス!

 

facebookのヘッダー画像も道頓堀の写真・・・きっと日本に興味のある人だから大丈夫。

 

 

 

 

そして連絡を取り合って、つい2日前実際に会ってきました!

 

結論とっても有意義な時間でした。

同世代くらいの女性で、クラクフの日本語教室に2年ほど通っているとのこと。授業では読み書きや文法の勉強ばかりなので、会話の練習がしたかったと言っていました。人事部での仕事で普段から英語を使っているそうで、語学力は申し分ありませんでした。

 

飼っている犬のこと、アジア料理が好きでキムチを手作りする話、ポーランドのお菓子の話、おすすめの飲食店・・・。

まだ日本語での会話に自信がないようで、ほとんど英語で喋ってしまったのでありがたいやら申し訳ないやらでした。どういうふうに進めていけばお互いのためになるのか、考えていきたいです。

 

 

2時間ほど話して、また会うことを約束してお別れしてきました。これからも1〜2週間に1回くらい会えたらいいなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、今回のブログのしょーもない題名は、高校生ラップ選手権をテーマにした漫画を読んだ影響でついつい韻を踏んでしまった結果です。